Bが発見したタクシードライバーの求人|求人たまてばこ

Bが発見したタクシードライバーの求人

タクシードライバーと教師は最後の仕事だと言った人がいる。その人だけかもしれないし、よく使われる言葉なのかは調べていないので分からないが、少なくとも私にとってタクシードライバーは天職だと思っている。

タクシードライバーの求人を見たのは私が完全に昼夜逆転生活を送っている時にコンビニのラックに置いてあった求人情報誌だ。そこには

「急募!タクシードライバー募集!」

と大きく見出しが書かれてあった。一応普通車免許は持っていたので、応募してみた。方向感覚が良いという自信はないが、とりあえず深夜帯も車道を走っていれば良いという甘い考えのもと面接会場に向かった。とはいってもタクシー会社の小さな部屋で、私以外に応募者はいなかった。

面接を聞いていても別段難しい仕事ではないという印象を持った。朝は規則正しく出勤する必要があり、深夜になっても業務はある。そしてまずお客様を乗せて何処へ向かえばいいか分からないということが無いようにしないといけないらしい。しかしながらそれについてはそれほど深く考えなくていいらしい。確かに私もタクシーを利用したことは何度もあるが、その中に目的地がわからずこちらが指示をしたことは何度もあった。

とりあえず初日に出勤。制服は貸与される。まずは市内の詳細な地図を渡してもらった。それを頭に叩きこんでおく必要がある。コンビニや店舗などは目印がつくが、マンション名ともなると市内だけでもかなりの数がある。それを全て一日でこなすのは無理があるが、努力はしなければならない。運転自体は好きなので、私は休日も車で市内のマンションを見て回り、その近くにあるものを目印にしマンション名とセットで覚えることにした。

こうしてタクシードライバーになり一年が経つ。最初は目的地と違う道を走ってお客様に怒られることもあったが、最近ではお金が無いと困っている子どもを乗せてメーターをストップさせるなど、若干業務にも融通がきくようになってきた。私にとってはタクシードライバーは天職だし、もしかしたら終の仕事という意味で最後の仕事という言葉もあたっているのかもしれない。